作業の流れRECRUIT
アルミニウム犠牲陽極取付作業の一連の流れ
水中では実際にどのような作業がされているのか?
今回はアルミニウム犠牲陽極取付作業の一連の流れをご説明致します。
そもそもアルミニウム犠牲陽極というのは鉄の杭等が水中で錆びてしまうのをアルミニウムの塊を取り付けることにより、鉄の代わりにアルミニウムを腐食(犠牲にして)させることで錆びるのを防ぐ目的で取り付けます。
アルミニウムは直接、鉄と溶接することが出来ないので、アルミニウムの塊に鉄の芯金が付いておりそれを杭と溶接で取り付けます。
またアルミニウム犠牲陽極が錆びを防ぐことが出来る範囲も限られているので、取付図面に基づき指定された水深・場所に設置していきます。
まずは、所定の位置に陽極を吊り下げるためにフックを取り付けます。
陽極をクレーンを使って水中に降し(ちなみに写真の陽極は45kg)それをダイバーがバルーンという浮力調整の出来るうきわで所定の位置まで運んでいきます。
夏場の大阪湾は透明度が悪いので、吊り下げる為のフックを見つけれず、迷子になることもあります。
吊り下げた陽極を溶接するために、杭に付着した錆び・フジツボ・海藻・カキ等をチゼルというエアー工具を使用しきれいな鉄の面を出していきます。(ケレン・素地調整といいます)
ケレン中
ケレンが出来たので溶接していきます。
溶接が出来たら、吊り下げに使っていた番線(針金)とフックを回収し取付完了です。